Tシャツやパーカー生地の「天竺」「鹿の子」「フライス」など、何のことだかご存知ですか?名前を聞いたことはあるけれど、違いまではあまり知られていないかもしれません。そこで今回は、オリジナルのTシャツやパーカー作りに役立つ、素材の違いについてご紹介します。
天竺
メリヤス編みともいわれ、Tシャツやセーターのほとんどがこの天竺素材製です。昔はインドのことを「天竺」と呼んでいて、インドから持ち込まれた生地なので「天竺」呼ばれるようになったとされています。
サラッとした肌触りで通気性が良く、横へ良く伸びる特徴があるので、シーツの素材としても用いられています。
ただ、生地が薄く耐久性に欠けるので、スポーツウェアとしては不向きです。
メッシュ
ハチの巣のような編み目で凹凸があるのが特徴です。通気性・速乾性に優れ、汗をかいてもベタつきません。サラッとした肌ざわりなので、スポーツウェアや夏のイベント時の使用におすすめです。
裏毛
表面は天竺の編み目で、裏面がパイル状になっています。よく、トレーナーやスウェットに用いられる素材です。裏面のパイル部分が空気を含み、快適な着心地を与えてくれます。
裏起毛
裏毛のパイル部分を毛羽立たせることを、起毛と言います。ボリュームが出るため、柔らかく、保温性にも優れた素材です。
鹿の子
天竺の一種で、鹿の子供の背中にみられる白いまだらのような編み目の素材です。さらりとした風合いで通気性に優れていて、よくポロシャツに用いられる素材です。
フライス
フライスとは、ゴム編みやリブ編みといわれる編み方で、まさしくゴムのように伸縮性に富んでいます。手触りが良く、レディースや赤ちゃんの肌着などにもよく使われています。
程よい厚みで吸湿性、通気性に優れ、季節を問わず使える素材です。
用途に合わせて、素材を選びましょう!
オールシーズン使えるもの→天竺、フライス
スポーツウェア、夏のイベントに→メッシュ、鹿の子
防寒着として→裏毛、裏起毛
素材によって向き、不向きがあるので、利用シーンに合わせて素材を選んでみて下さいね。